もう何年も、月に一度通わせていただいている自然療法のS先生。
昨年、自然療法のS先生のところへ、手術を控えた友人を連れて行きました。
彼女が、先生の話を聞いてみたいと言ったからです。
S先生は、まず彼女がどんな生活をしていて、何を考えているのか、
手術に対する思いをじっくり丁寧に聞かれました。
先生がなさっている自然療法がどんなものなのかもわかりやすく説明してくださいました。
そして、おっしゃいました。
「人間の体には自然治癒力がある。あなたは、周りのたくさんの人に支えられているよ」
いつもの様子とちょっと違いました。
これは今回、処方はなさそうだなあ、どうなるんだろうと思っていたら、こんな言葉が続きました。
「今、私ができることはありません。
あなたは周りのたくさんの人に支えられているから、大丈夫。
手術が終わってから、痛みなどが出てきたら、
お手伝いできることはあるかもしれません。
もしよかったら、そのときいらっしゃい。」
彼女は、とても芯の強い人です。
口ではいろいろ言いながらも、心の奥底では大丈夫なんじゃないかなあと思っていました。
しかし、先生の言葉に涙ぐまれて、出た言葉は、
「実は不安を感じていたことが分かりました。
もう不安はありません。来てよかった。」
私はそこで初めて、S先生は待っていたんだと気づきました。
彼女の生命力、強い思いを受け止めつつ、
今、一番必要なのは、自分が本当は何を感じているかに気づくことだと。
本人が自分の心の奥底に蓋をしている不安に自分自身で気づくまで、
根気強く待っておられたんだと思いました。
それができる人だと信じたんでしょうね。
先生は、彼女に、今回の出会いはとても学びになったと、何度も心から感謝されていました。
S先生の在り方自体が、彼女を自然に自分の気持ちに気づかせることになったんですね。
一期一会。
真剣に、何も飾ることなく、向き合われていました。
よき時間を一緒に過ごさせていただきました。

私は、「今、私にできることはありません」と言い切れるだろうか。
相手の状況を鑑み、今、自分にできるベストなことは何かを冷静に判断できる。自分のことを、また相手のことを本当に理解していないとできないことですね。先輩の後ろ姿を見せてもらえることに感謝です。
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