先日、神戸で開かれた、IAMマスターコースのお手伝いに行ってきました。
(IAMマスターコースは、自分で自分の心身を整えることを目指す講座です。)
全6回のうちの4回目、折り返し地点です。
今回は、「なぜ、受講しようと思ったのか」と、初心を思い出すところからスタートしました。
私はスタッフとしての参加ですが、受講生と一緒に学ばせていただいています。
からだが先か、心が先か
受講生の中に、「まだからだに緊張が残っている。からだの力が抜けてラクになってから、心の問題に取り組みたい」とおっしゃる方がいました。
その気持ちは、とてもよく分かります。
かつて私がIAMのスクールを受講した理由は、自分のからだを良くするためでした。
この施術法なら、今度こそ良くなるかもしれない、そんな希望を持っていたのです。
ところが、学びの中で直面したのは、嫌になるぐらい頭でっかちな自分でした。
理屈で、知識で学ぼうとする自分。
けれどIAMは、駒川先生の臨床の現場で編み出された手法で、すべてが感覚の世界です。
とても理屈で覚えられるものではありません。
私は、気づけば180度違う世界に飛び込んでいたのです。
自分のネガティブな思考が、どんどん浮き彫りになっていきました。
人と比較して、できない自分を責める。どうせ自分なんて、と自己憐憫に走る。
そんな自分が嫌になる。
矢のように刺さるそのネガティブな思考が、からだ全体を緊張させていたことにも気づきました。
からだが息を詰める、ぎゅっとする感覚です。
あ~、私のからだのガチガチは、この思考グセから来ていたのかもしれない。
いったいこの思考グセはどこから来たのか?
幼少期の自分がつかんだ信念、思い込みを一つひとつ洗い出していきました。
半年ぐらい経った頃でしょうか。
いつの間にか、ガチガチだったからだも少しずつ緩んでいきました。
私の場合、からだの変化よりも、心の変化のほうが先だったように思います。
IAMには、「からだの重さや不調の多くは、心の反映である」という考え方があります。
自分が発したものが、自分に返ってくる。
からだの症状は、心のサインなのかもしれません。
ジャッジと好き嫌いの違い
自分を内省していくと、「ジャッジ」に行き当たります。
ジャッジとは、自分や相手への「否定的な決めつけ」のことです。
自分は正しく、相手が間違っていると正当化すること。
あるいは、自分はどうしようもないダメな人間だと卑下すること。
ジャッジと好き嫌いは紙一重で、迷うことがあります。
スクールではそんな自分の思い込みが引き出される場面があり、ご多分に漏れず、私もそうでした。
2022年のIAM認定プラクティショナー第3期の1回目。
最前列で私の隣に座った男性は、香水の匂いがプンプン。
「香水をつけるような男性は、チャラい」
うわ、この人ムリ、絶対に合わない。
あ~どうして横になっちゃったんだろう。そう思いました。
でもそれは、「匂いが好みではない」という感覚に、人物の評価を付け足してしまっていたのです。
おそらく、この先、嫌な思いをしないための自己防衛だったのでしょう。
もともと何が嫌だったのか。
私は、香水の強い匂いが嫌だった。
そこに気づくと、見方が少しシンプルになりました。
思い込みやジャッジに気づくたびに、心のこわばりが少しずつほどけていく。
それもまた、からだが緩んでいく土台になっていたように思います。
※その同期の男性は、今ではかけがえのないIAM仲間となっています😊
整体を受けて気づいたこと
実はこのスクールの前日、整体を受ける機会がありました。
IAMの施術を始めてから、なんとなく人にからだを触られたくない、という思いがありました。
自分のエネルギーでからだが満たされている感覚があったからです。
いろいろな事情が重なって整体を受けることになり、おもしろい発見があったので、スクールでもシェアしました。
あくまで個人の体験です。
全身をもみほぐしてもらう
自分の意志ではなく、人の手でからだを動かされるので、最初はからだが緊張しました。
慣れてくると、動きが滑らかになり、特に張っていた首まわりがスムーズに動くようになりました。
同時に、気が上がっていくのが分かりました。
こりをほぐしてもらうのは、ありがたいことです。
ただ、外側から動かされると、自分の意図ではないぶん、からだは緊張するようです。
整体のあとは、まっすぐ立てていました。
目が開いて、背筋や首筋も伸び、重心も下がって、地に足がついた感じ(グラウンディング)がありました。
帰りの車の中では、からだが熱く、後頭部に気が上がるのを感じました。
実は東京の会社員時代、週に2回ぐらい、何か月も集中してマッサージに通ったことがあります。
マッサージをしてもらうとほぐれた気はしましたが、すぐに元に戻りました。
今考えると、からだの断続的な緊張で筋肉が固くなっていた可能性があるなあと思います。
あくまで個人の体感ですが。
その夜と翌日にIAMを
気が上がったままだと落ち着かないので、帰り道、車の中で、ライオンあくびをずっとしていました。
その日の夜も、ライオンあくびのオンラインサロンに参加しました。
Zoomでつながった20人近くのメンバーと一緒にやると、共鳴するような感覚があり、深くリラックスできます。
手の先、足の先まで、自分のエネルギーで満たされていくのが分かりました。
よし、からだも緩んだし、気も下がったし、いい状態なのでは?と思いました。
翌日のスクールでは、IAMリリースの実習があり、最後に駒川先生にチェックのうえ整えていただきました。
スタッフも、ついでに見ていただきました。
私のからだは、1か月前の施術で整っていた腰の状態が変化しているとのこと。
仕事で少々無理をしていました。前日の整体の影響かどうかはよく分かりません。
先生には、その日教わった骨盤まわりのリリースで整えていただきました。
最後のあくびの動作で、エネルギーが頭蓋の中心から、手先、足先まで広がっていくのが分かりました。
施術が終わり、ベッドから起き上がると、視界が明るくなるのはいつものことですが、
この日は、受講生やスタッフが妙にくっきり見えました。奥行きが出ているというか。
それを伝えると、「こちらからは、一美さんがくっきり見えるよ」とのこと。
ベッドの脇に立つと、全身が軽い。特に腰から下が軽い。
そして、全身が安心感に包まれているのが分かりました。
これまでで一番の体感だったかもしれません。
からだは、自分で良くしていく
この一連の体験をレポートにして先生に送ったところ、動画にしてくださいました。
その動画の最後にあった言葉が、こちらです。
「からだを変えるのではなく、からだが変わる環境をつくる」
整体も、IAMも、どちらが良い悪いではありません。
ただ今回、外から変えてもらう感覚と、自分で整えていく感覚の違いを、からだで味わうことができました。
私にとっての「環境」とは、思い込みやジャッジに気づいて心のこわばりを手放すこと、
そして、自分のエネルギーでからだを満たしてあげることだと思っています。
「からだが変わる環境をつくる」という言葉には、からだへの信頼があります。
からだには、自分自身を良くしていく力がある。それを認め、信頼する。
まるで、子育てのようです。
子育てのように、からだを慈しむ。そうすると、からだは応えてくれる。
これも「自分が発したものが、自分に返ってくる」ということなのかもしれません。
折り返し地点で、初心に立ち返ることのできた時間でした。

今、自分は何のために、これをやっているのか? 初心に立ち返る機会というのはとてもありがたいものです。
日常生活の中で、やらなければならないことはけっこう多い。つい流されてしまいがちです。必要なのは、自分のためにちょっと一息入れる時間。自分の心とからだの声に耳をすましてみることだと思います。
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